新型コロナ第2波は来ない (その2)

「新型コロナ第2波は来ない」と投稿したところ、さっそく反論をいただきました。「中国ではすでに第2波が起きている。もう、第2波は来ている」とのことです。中国では一旦収まりましたが、ロシアとの国境地帯で、再度新型コロナ感染者が発生したというニュースは聴いたことがあります。これが第2波ということでしょうか。第2波の定義が問われているようです。

 

そういう議論ならば、北海道で一時期下火になっていたのに、最近また感染者数が増えています。これは第2波なのでしょうか。どのくらいの間を空けて、どのくらいの規模で発生すると第2波と認定されるのでしょうか。それは、その人の個人的定義の問題ですから、感染症そのものの問題ではありません。私の言う「第2波」は今年の冬から来年にかけて発生する場合です。当然、この夏の間、新型コロナ感染者がなくなることが前提になっています。

 

感染症専門家は、新型コロナが夏から秋にかけて、だらだらと続くことを含めて第2波と呼んでいるのでしょうか。その点の確認は取れていませんが、普通の人が心配するのはわかります。そこで、この「だらだら」と続くことを「ぶり返し」と呼ぶことにします。ぶり返しは第2波ではありません。しかし、ぶり返しはぶり返しで心配してはなりませんし、心配する必要はありません。なぜそう判断するかを説明します。

 

ぶり返しは、第2波と違って、発生する可能性はあるので、まったくないと言うつもりはありません。しかし、ぶり返しがあったとしても、それは心配ありません。なぜかというと、新型コロナの病状がすでにわかっているからです。重症化するのはお年寄りが中心で、健康な青年、子供は風邪と同レベルの問題しか生じません。風邪を怖がる必要がないのと同じで、新型コロナも恐れる必要はまったくありません。感染が広がって、お年寄りがどんどん死んだらどうするかと心配する人がいるかもしれませんが、すでにある程度の感染の広がりが終わっていて、免疫を持つ人が増えているので、第1波ほどには拡大しないことは確実です。しかも、第1波でさえも、日本の場合、たいしたことなかったのですから、ましてや、ぶり返しがあったとしても、その拡大速度は第1波より緩やかになるはずです。もしものときは、その拡大速度を見ながら、対策を取ればよいのです。

 

第1波の対策として接触8割削減、緊急事態宣言、外出自粛という方法がとられましたが、これがまったく必要なかったことは、いずれ再度議論したいと思います。ぶり返しに対しても同じで、ヒステリックな対策はまったく必要ないどころか、有害でさえあります。

 

とるべき対策ははっきりしています。感染が確認された地域(市町村単位)のお年寄りに外出自粛を要請するだけでよいのです。あとは、感染が発生した場所の休業、つまり、学校なら学級閉鎖、お店ならしばらくの休業が要請されるだけでよいのです。インフルエンザと同じでよいということです。

 

今回の新型コロナ対策の間違いは、全国一律で学校閉鎖にしたことです。まったく、根拠もなく、有効性もありませんでした。また、同種の事業体、お店を全国一律休業にしたことです。これも意味がありませんでした。ですから、ぶり返しに対して、この間違いを繰り返してはならないのです。一部の閉鎖、休業なら、小規模の感染がある程度続いたとしても、国全体としては何ら問題ないことがおわかりいただけると思います。

 

以上がぶり返しの場合です。第2波が来ないことは前日記に書いたとおりです。サーズの場合、第2波が来ていないのですから、新型コロナもないと判断するのが当然です。