経済成長をどうやって実現するか。

2021年10月の総選挙での話題は「ばらまき」です。矢野論文が公表され、それに対する批判が盛り上がったので、論点がはっきりしました。バラマキがよいかどうか?ということです。
私の立場はすでに先の日記に書いたように、バラマキをしても経済成長しなかった過去をどう反省するかを議論しないで予算を投入しても何の効果も、結果も出ないということです。また、一方で、バラマキ反対派に対しても同じことを言うことになります。バラマキをしないでどうやって経済成長を達成するのか?という議論が必要だということです。
経済成長などは必要ないという立場もありますが、世界全体は経済成長しているのですから、日本だけが成長しないというのは、日本がさぼっているということになるのではないでしょうか。もしくは、努力不足、工夫不足ということです。たしかに、ただ経済成長すればよいということではありません。豊かさが人間の幸福を決めるわけではありません。しかし、政治政策として初めから豊かさを放棄するのはどうなのでしょうか。人類はこれから宇宙に出てゆかなければなりませんし、長い目で見ると資源も枯渇するし、食料不足も起きてくるかもしれません。良い意味での経済成長は必要だという大前提でものを考えなければなりません。そして、その具体的方策が、バラマキ派も反バラマキ派も持っていないことが問題なのです。
では、お前は持っているのか?と問われるなら、私も持っているわけではありません。ですから、ヴィジョンのない人を非難しているのではありません。そういう答えがないという危機的現状を認識すべきだということを言いたいのです。